上方の壁を突破 軸は上向きに
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 48.2 ドル安の 35312.53、ナスダック総合指数は 50.14 ポイント高の 15309.38 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28535 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。上方のファンダメンタルズの壁を突破しており、軸が上向きに傾いたことを示唆している。本日も堅調スタートが予想され、上値を試す動きとなりそうだ。
日経平均の日足チャート上方には2つの窓が位置している。比較的大きなものが 29200円付近にある窓であり、日経平均はとりあえずこれを目指すことになりそうだ。短期的には750 円程度の上昇余地があり、投資家はそのつもりでトレードする必要がある。
東京株式市場は徐々に盛り上がりを見せることになりそうだ。複数の悪材料を織り込む形で、株価はリバウンド歩調を強めている。総裁選、総選挙が新しい政治の枠組み、政策議論を呼ぶとして、市場に好感されている部分がある。東京の感染者がやや落ち着きを見せてきたことで、改めて経済正常化を意識も。売り方の買い戻しを巻き込む形で上値を試す動きとなっている。
そのようななか気になるのが、コロンビア発のミュー株の国内初の感染確認だ。ワクチンに耐性が強い可能性があり、新たな変異株として国内に蔓延する恐れがある。もともとコロナウイルスはインフルエンザ同様、日常的に変異するもの。ワクチンとイタチごっことなる可能性が高く、そういった動きが随所にみられている。将来的に「ウイルスと共生」を強いられることになり、投資家もそれを前提に考える必要がありそうだ。すでに一部の外国では国民の行動制約を止めている国もある。いずれ日本も割り切るときが来て、国民は「時代の変化」を感じ取ることになるだろう。一応、株価へはプラスに働くと思われる。
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