◆ “リスク回避→円買い”再燃 - 109円前半
「世界的なコロナ感染拡大(デルタ株)」を背景に、昨日は“リスク回避姿勢”がマーケットを席巻しました。
“株安(NYダウは6/23以来の安値更新)”“債券高(米10年債利回りは2/12以来の1.17%台へ急低下)”が進行する中、為替では“リスク回避→円買い”が再燃し、ドル円は“109.058円(5/27以来)”へと値を落としました。
一方で逃避資金は円・スイスフランだけでなく、ドルにも向かっています。
このため対リスク通貨(主に対ユーロ)では“ドル買い”も進行しているため、ドル円でも次第に“ドル買い戻し”が目立ち始めました。
こうして“109円割れ”を回避すると、“109円半ば(戻り高値は109.571円)”へと押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ ただそこからが“粘り腰”…
これまで『テーパリングが最も遅いのは日本』『日本のコロナワクチン接種率は低い』を背景に、“リスク回避→円買い”が緩んできた印象がありました。
ただ昨日はこれが再燃した格好となりますので、目先のポイントは「リスク回避の継続性」と見るのが自然です。
“株安”がさらに進行することがあれば、“仕掛け的な動き”が湧き出してこないとも限らないだけに、注意しておく必要があります。
しかし前記したように“ドルそのもの”にも逃避資金は流入しています。
このため仮に継続したとしても、綱引きとなるドル円がどこまで下落するかは微妙…?
しかも“ドル買い”も同時進行する格好となるため、逆に“下値を支える”となる可能性も否めない…?
想定以上に突っ込んだ格好ではありますが、ここからは“下げ渋り”をメインにしながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.091(7/19高値、週足・一目均衡表転換線、7/14~7/19の61.8%戻し、大台)
上値4:109.947(50日移動平均線、-1σ)
上値3:109.877(日足・一目均衡表転換線、7/14~7/19の50%戻し)
上値2:109.751(月足・一目均衡表先行スパン下限)
上値1:109.550(日足・一目均衡表先行スパン上限、100月移動平均線、20週移動平均線)
前営業日終値:109.452(100日移動平均線)
下値1:109.367(-2σ、7/19安値後の50%押し)
下値2:109.254(7/19安値後の61.8%押し)
下値3:109.058(7/19安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、4/23~7/2の61.8%押し、50月移動平均線、5/27安値、大台)
下値4:108.895(200週移動平均線)
下値5:108.722(5/26安値)
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