◆ “金利/リスク”の双方がかみ合い… - ドル円急落
「コロナ感染拡大」を背景に、昨日は「主要国株式」が軒並み下落する展開となりました。
このため逃避資金は債券へと流入し、「米10年債利回り」は一時“1.24%”へと低下しています。
そして“リスク回避→円買い”と“金利選好→ドル売り”がかみ合ったことで、ドル円は“109.532円”へと一気に売り込まれています。
もっとも株式が“下げ渋り”に転じると、米10年債利回りも“1.30%”へと一時押し戻される場面を見せています。
このためドル円にも“調整圧力(利益確定の買い戻し)”が入っている模様であり、“109円後半”へと押し戻されて昨日の取引は終えています。
◆ ただリスク回避姿勢は“短命”が常…?
想定(膠着)に反して崩れた(下放れた)格好となりますが、昨日の動きは典型的な「リスク回避フロー」といえます。
そしてこの時の反応というのは“突然”であり、時にはストップロスを絡めた“急変動”が常ですが、一方で“短命”という側面も持ち合わせています。
特に日本では「コロナ対策の遅れ」もあり、4度目の「緊急事態宣言発令」が目前に迫っています。
“リスク回避→円買い”が基本ではあるものの、「逃避資金がこのまま円に向かい続けるのか?」と問われれば、やはり疑問符を付けざるを得ないところです。
「1月以降の上昇トレンド」を昨日の急落で割り込んだ格好となるだけに、目先は“上値の重さ”がより目立つ展開が想定されるところです。
このためこれまでの“押し目買い”から一転、今後は“戻り売り”が基本戦略ということになりそうですが、それでも“さらなる下値追い”に関しては些か微妙との認識は残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.596 (日足・一目均衡表転換線、7/2~7/8の50%戻し、20日移動平均線)
上値4:110.444 (ピボット1stレジスタンス、日足・一目均衡表基準線)
上値3:110.345 (7/2~7/8の38.2%戻し、7/7~7/8の61.8%戻し)
上値2:110.174 (7/7~7/8の50%戻し)
上値1:110.000 (大台、週足・一目均衡表転換線、7/7~7/8の38.2%戻し、-1σ)
前営業日終値:109.760 (月足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線)
下値1:109.660 (7/8安値後の61.8%押し)
下値2:109.532 (7/8安値、100月移動平均線、-2σ)
下値3:109.389 (日足・一目均衡表先行スパン上限、20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:109.184 (100日移動平均線、日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:109.063 (5/27安値、4/23~7/2の61.8%押し、50月移動平均線、大台)
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