日経平均は下方の窓に向けて下落へ
先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 152.82 ドル高の 34786.35、ナスダック総合指数は 116.95 ポイント高の 14639.32 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28730 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
注目の米雇用統計では市場予想を上回る 85 万人増。しかし、失業率が悪化したことで、FRB による早期利上げ観測は後退する形となった。米長期金利は年 1.4%前半に低下。株価を押し上げる要因となった。
ただ、日本株への影響は限定的であり、むしろ本日の日経平均は下落して始まりそう。すでにチャートは崩れており、執拗に下方向に引っ張られそうだ。日経平均は下方の壁に向けて下落することが予想され、軸の傾き(相場の弱さ)を改めて認識することになるだろう。
市場が嫌気しているのは、昨日行われた都議選で自公が過半数に達しなかったことも、だ。コロナ対策が不十分だったことで、足元の感染拡大が顕著。ましてやオリンピック開催が近づいており、秋の総選挙への警戒感が強まっている。「もし、与党が敗北すれば・・・」といったような警戒感がくすぶっており、それが株安を促している。投資家は「下方向」の警戒を怠らず、「売りポジション」を維持するようにしたい。
あと、今晩の米国株式市場は独立記念日の振替で休場。海外投資家の積極的な買いは期待しづらい。
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