日経平均は強気相場に転換も、上下に窓
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先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 237.02 ドル高の34433.84、ナスダック総合指数は 9.32 ポイント安の 14360.39 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29035 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場はもみ合いスタートを想定。先週末の終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、窓を空けて上昇。強気相場へと転じており、一気に先高観が強まっている。
しかし、上下には窓が空いており、短期的にはこれらを埋めやすい。「上限 29235.71 円-下限 28935.34 円」としたボックス相場を描きやすく、その窓埋めの順番が焦点となる。
もちろん相場が強い場合には、「上方の窓→下方の窓」という順番となる。場合によっては下方の窓埋めをせずに、そのまま上昇突破してしまうことになる。それをリトマス試験紙のように「窓埋めの経緯」で測ることになる。それが将来的な上昇力を示すことになり、投資スタンスの指針となる。
今週の注目材料は特にないが、週末の米雇用統計あたりが意識されるのだろう。ワクチン接種が順調に進むなかで、経済正常化が規定路線になりつつある。同時に各国の中央銀行のスタンスが注目され、その「さじ加減」が株価の方向性を決めることになりそうだ。米長期金利が年 1.5%付近で落ち着いている状況下、「早期の引き締めはしない」というのがコンセンサスとなっており、それが株価の押し上げ要因となっている。コロナバブルの崩壊が意識されるなか、米 FRB を中心に、巡航速度を維持しながら、金融政策を推し進めている。投資家はそういったキャプテンの指示に従いながら、「買いスタンス」を維持するしかないだろう。
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