先高感が強まるも、短期的には利益確定売りが出やすい
先週末の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株 30 種平均は 64.81 ドル高の 34529.45、ナスダック総合指数は 12.46 ポイント高の 13748.74 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29065 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは先週末、窓を空けて上昇。強気相場が鮮明になっており、先高観が強まっている。ただ、短期的な過熱感もあり、利益確定売りが出やすい状況。本日はやや軟調スタートから、下方の窓に引っ張られるかが焦点となりそうだ。
ただ、チャートの強気形状に変化はなく、目先は上方の窓を目指す動きになりそう。足元で買い手掛かり材料は乏しいものの、ワクチン接種への期待感はかなり根強い。米長期金利が落ち着いた状態で、中央銀行が量的緩和を維持できれば、「経済復活」を期待した買いが優勢となるだろう。コロナで隠れていた「潜在需要」が爆発することになり、株高が株高を呼ぶ展開も十分にあり得る。場合によっては上方の窓を突き抜ける可能性もあり、そういった展開を前提にしたトレードが必要なようだ。
もちろん今晩の米国株式市場はメモリアルデーで休場。海外発の材料が乏しく、投資家も様子見姿勢を強める可能性はある。日経平均は需給中心の動きとなり、上下の窓のどちらを先に埋めるかが焦点となりそうだ。それが結果的に「軸の傾き」を示すことになり、将来的な方向を示唆することになる。投資家は一応「上」に賭けることになる。
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