NYコラム(21日)ダウ平均は買い戻し先行でスタートへ−長期金利の低下で持ち直し傾向が続くか⁈

著者:加藤裕一
投稿:2021/05/21 22:29

NY株式市場(21日)ダウ平均は寄り付きで節目の3万4100ドル台に乗せか⁈−好決算のアプライドマテリアルズに注目

21日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い戻し先行で取引が始まりそうだ。

ニューヨーク株式市場は、前日に下げ止まりを確認した流れを踏襲して主力株中心に買い戻し機運が継続しそうだ。米国10年債利回りが1.62%割れとなる水準まで低下していることから、ハイテク株には値上がりする銘柄が目立ちそう。ダウ平均は寄り付きで節目の3万4100ドル台に乗せた後は、前日の日中高値(3万4233ドル)が強く意識されよう。


取引時間中に発表される5月製造業PMI速報値(予想60.1)や5月サービス業PMI速報値(予想64.4)、4月中古住宅販売件数(608万戸)で、景況感の改善や住宅市場の好調さが確認されれば、相場の下支えとなりそう。

ただ、ダウ平均はポジション調整の買い戻し以外に積極的な買いを促す手掛かり材料に乏しいほか、週末要因も重なって上値の重さが目立つ相場環境となりそうなほか、ビットコインの落ち着きも確認したいとことだ。

個別銘柄では、前日の夕方に決算を発表したアプライドマテリアルズの株価動向に注目したい。2021年2~4月期決算は市場予想を上回ったほか、同時に発表した5~7月期の業績見通しも好調な内容となった。株価は時間外取引でもたつきが見られたことから、相場の地合いを見極める上でも、好業績銘柄が素直に買われる地合いを取り戻せるかどうか、相場の底堅さが試される一日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想