◆ 「株安→リスク回避」が… - 一時“108円前半”へ
見誤ったが、結果オーライ…
昨日の「FRB要人発言(ブレイナードFRB理事/メスター・クリーブランド連銀総裁等)」は、前日発言を“踏襲(想定通り)”したものでした。
幾分冴えなかった「米3年債入札」にしても、概ね“想定通り”だったといえます。
ただ“想定外”だったのは、「株安→リスク回避」でした。
前日の「米株式下落」に引っぱられた「日経平均」は、一時“△983円(大引けは△909円)”への急落を見せました。
これが欧州・米国へと伝搬し、「リスク回避→円買い」が想定以上に進行する場面が見られました。
この影響からドル円は、NYタイム中盤にかけて“108.350円”へと値を落とす動きを見せています。
一方で「米10年債利回り」は、緩やかな上昇を見せました。
このため「金利志向→ドル買い」も並行する格好となったため、“崩れる”に至ることはありませんでした。
下方ブレイクに必要な“5/7安値&4/23~5/3の61.8%押し水準(108.337円)”を割り込むことはなく、緩やかに値を戻しながら、昨日の取引を終えています。
◆ 「米インフレ懸念→テーパリング→株安」との懸念は残存するが…?
本日の注目となるのは、「米消費者物価指数(CPI)」と「米10年債入札」といえます。
前者は“前月(2018年8月以来の+2.6%)”を“さらに上回る(+3.6%)”と想定されているだけに、「米インフレ懸念→テーパリング→株安」」が加速する可能性が否めないからです。
一方で和らぐようなことがあれば、「米国債利回り上昇→金利選好→ドル買い」という逆の反応も期待される分水嶺…。
「後者(米国債入札)の結果次第」という面まで踏まえれば、“様子見(膠着)”“幾分巻き戻し(緩やかな円売り戻し)”を想定すべきところかもしれません。
「株安の連鎖」の進捗具合を見極めながらにはなりますが、少なくとも東京タイムは“その方向性(底堅い)”で臨みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.176(5/3~5/7の61.8%戻し、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線)
上値4:109.052(5/10高値、50月移動平均線、+1σ)
上値3:108.979(5/11高値、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:108.898(200週移動平均線)
上値1:108.718(日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:108.618(20日移動平均線)
下値1:108.453(5/11安値後の押し目《5/11安値後の61.8%押し水準》)
下値2:108.337(5/7安値、5/11安値、4/23~5/3の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:108.201(-1σ)
下値4:108.044(4/27安値、大台、ピボット2ndサポート)
下値5:107.752(-2σ)
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