新生銀、前期最終を32%上方修正、未定だった配当は2円増配

配信元:株探
投稿:2021/05/06 15:30
 新生銀行 <8303> が5月6日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結最終利益を従来予想の340億円→450億円(前の期は455億円)に32.4%上方修正し、減益率が25.4%減→1.3%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の206億円→316億円(前年同期は174億円)に53.2%増額し、増益率が18.7%増→81.8%増に拡大する計算になる。

 業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は12円(前の期は10円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 当行は、2021年3月24日付ニュースリリース「台湾の日盛金控に対する公開買付けへの応募に関するお知らせ」にて発表の通り、連結子会社を通じて保有している日盛金融控股股●(にんべんに分)有限公司(Jih Sun Financial Holding Co., Ltd.)の株式について、富邦金融控股股●(にんべんに分)有限公司(Fubon Financial Holding Co., Ltd.)が実施する公開買付けに応募いたしました。2021年3月30日付で株式譲渡及び売却代金の決済が完了したことにより、2021年3月期の連結決算において約97億円(税金費用控除後)の売却益(特別利益)を計上する見込みです。なお、2021年3月24日発表の売却益見込み額約75億円との差異は、為替レートの変動等によるものです。この影響に加え、新型コロナウイルス感染症の影響および抑制的な経費運営による営業経費の減少、連結子会社の株式会社新生フィナンシャルにおける債権の質の良化等による与信関連費用の減少もあり、上表のとおり業績予想数値を修正するものです。また個別業績予想数値については、営業経費の減少に加え、上記の株式売却に伴う繰延税金資産の回収可能性の見直しにより税金費用が減少すること等を踏まえて、上記のとおり修正するものです。

 当行は、配当を含む株主還元政策について、その時点の経営状況や市場動向等に鑑みて適時適切に決定しているため、2021年3月期の配当予想は未定としておりましたが、今回上方修正した2021年3月期連結業績予想等を総合的に勘案し、期末配当予想を1株あたり12円といたしました。
配信元: 株探

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