エスティ―ローダーが決算受け下落 化粧品の売上高がほぼすべてのブランドで減少=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/05/04 04:18
 化粧品のエスティ―ローダーが商いを伴って下落。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益は予想を上回ったものの、売上高と粗利益率が予想を下回った。売上高は各地域で増収となったものの、いずれも予想を下回っている。口紅などの化粧をする機会が少なかったため、需要は依然として低迷している。旅行需要が回復の初期兆候を見せていたにもかかわらず、その需要を捉えることもできなかった。

 感染の症例の再悪化は、英国や日本、カナダ、フランス、ブラジルなどの主要市場の店舗の一時的な閉鎖を引き起こし、店舗への顧客のトラフィックは、パンデミック前の水準と比較して世界的に減少し続けている。

 化粧品の売上高はほぼすべてのブランドで減少。ファンデーションやリップグロスなどの製品は、パンデミックによって特に打撃を受け、世界中の多くの国で、労働者はまだ完全にオフィスに戻っておらず、夜間もまだ沈黙している。

(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.62ドル(予想:1.33ドル)
・売上高:38.7億ドル(予想:39.4億ドル)
  米国:+4%(予想:+8.5%)
  アジア太平洋:+26%(予想:+33.5%)
  EMEA:+10%(予想:+5.5%)
・粗利益率(調整後):75.7%(予想:77.0%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.05~6.15ドル(予想:6.00ドル)
・売上高:11~12%増

(NY時間15:07)
エスティローダー 289.39(-24.42 -7.78%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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