日本麻、前期経常を5倍上方修正、未定だった配当は2期ぶり3円で復配

　日本製麻 <3306> [東証２] が4月27日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常損益を従来予想の400万円の黒字→2000万円の黒字(前の期は3000万円の赤字)に5.0倍上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の6500万円の赤字→4900万円の赤字(前年同期は3200万円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を3円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（1）連結業績　2021年３月期通期連結業績につきましては、マット事業の拠点であるタイ国子会社は期末に業績が回復傾向にあったため落ち込みが想定より減少しました。また、個別業績の影響を受け増収増益を見込んでおります。（２）個別業績　2021年３月期通期個別業績につきましては、マット事業の販売数量が下期回復したため増収となる見込みですが、利幅は薄く食品事業も下期利益が減少したことから経常利益は減益となる見込みです。　また、最近の業績動向及び今後の見通しを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産54百万円を計上したため当期純利益は増益を見込んでおります。（注）上記の業績予想は、本資料の作成時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により、本予想数値と異なる可能性があります。

　　当社は、収益状況に対応した配当を行うことを基本とし、配当性向の維持・向上並びに将来の事業展開に備えるための内部留保を勘案して決定する方針をとっております。　2021年３月期の期末配当につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の当社グループに対する影響が不透明だったため未定としておりましたが、業績予想及び財務状況等を総合的に勘案し、1株当たり３円の配当に修正いたします。