北弘電社、前期最終を一転赤字に下方修正、未定だった配当は30円増配

配信元:株探
投稿:2021/04/26 15:30
 北弘電社 <1734> [札証] が4月26日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の1.1億円の黒字→21.7億円の赤字(前の期は3.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の経常利益は従来予想の1.7億円→1.8億円(前の期は5億円)に5.9%上方修正し、減益率が66.0%減→64.0%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の最終損益も従来予想の1.6億円の黒字→21.1億円の赤字(前年同期は3.3億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当は150円(前の期は120円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 令和3年3月期は、令和3年3月23日に発表致しました「小形風力発電機の取扱い終了に関するお知らせ」のとおり、小形風力発電機の取扱い終了に伴う小形風力発電設備工事の工事契約解除による売上高の減少(224百万円)、太陽光発電設備工事等大口案件の工事進捗遅延による売上高の減少等により、通期の売上高は予想値に対し減少の見込みです。損益に関しましては、営業利益は売上高の減少が影響し予想値に対して悪化となるも、経常利益は営業外収益の増加により、予想値に対して改善する見込みです。しかしながら、本日発表致しました「特別損失の計上に関するお知らせ」のとおり、小形風力発電機の取扱い終了に伴い、発電事業者様に対する補償費用ならびに撤去費用等の特別損失の計上が影響し、当期純利益は予想値に対し、大幅に減少する見込みです。

 当事業年度は、上記業績予想のとおり、特別損失の計上により大幅な赤字となる見込みですが、今回の特別損失計上は、一過性のものと考えており、当社の配当方針である安定配当の継続等を総合的に勘案し、一株当たり120円の普通配当を実施する予定であります。また、当社は創業110周年・設立70周年並びに上場20周年を迎えました。これもひとえに株主の皆様をはじめ、関係各位のご支援、ご指導の賜物と心より感謝申し上げます。つきましては、株主の皆様の日頃のご支援に感謝の意を表すため、令和3年3月期の期末配当は一株当たり30円の記念配当を加え、一株当たり合計150円の配当を実施する予定であります。
配信元: 株探

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