カーブスHD、今期経常を17%上方修正

配信元:株探
投稿:2021/04/09 15:30
 カーブスホールディングス <7085> が4月9日大引け後(15:30)に決算を発表。21年8月期第2四半期累計(20年9月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比78.0%減の6.6億円に大きく落ち込んだが、従来の0.2億円の赤字予想から一転黒字で着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の9.4億円→11億円(前期は11.6億円)に17.0%上方修正し、減益率が19.3%減→5.6%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常損益は4.3億円の黒字(前年同期は18.8億円の赤字)に浮上する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である12-2月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比46.9%減の7.7億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の19.5%→14.3%に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 1.2021年8月期第2四半期連結業績予想と実績との差異について(2020年9月1日~2021年2月28日)(単位:百万円・%) 売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 1株当たり当期純利益前回発表予想(A) 11,100 0 △27 △34 △0円25銭今回発表実績(B) 11,891 871 669 347 3円70銭増 減 額(B-A) 791 871 696 381 増 減 率( % ) 7.1 - - - (ご参考)前期第2四半期実績(2020年8月期第2四半期) 14,431 2,988 3,046 2,056 24円98銭(差異の理由)当社グループは2022年末までの約2年間での事業回復と新しい経営環境下でのビジネスモデル確立を目指しており、2021年8月期(2020年9月1日~2021年8月31日)は、その確かな道筋を創る年度と位置付け戦略を遂行しております。当社が2020年10月9日に公表した「2021年8月期(2020年9月1日~2021年8月31日)の連結業績予想」においては、新型コロナウイルス感染症による社会経済状況への影響は徐々に改善するものの、年度を通じて継続するものと仮定しており、新規入会の復調は年度後半以降を見込む一方で、オンライン体操教室「おうちでカーブス」等の事業開発やマーケティングへの戦略的投資を進めていく計画としておりました。2021年1月7日に発出された「緊急事態宣言」などの影響により、当第2四半期連結会計期間(2020年12月~2021年2月)は例年以上に新規入会数が低調、休会者数も微増する結果となったものの、第1四半期連結会計期間(2020年9月~2020年11月)に実施した新規入会キャンペーン、休会復帰キャンペーンが功を奏し、実質会員数(在籍会員数から特別休会会員数を除いた会員数、会費を頂いている会員数)は当初の予想を上回っております。連結業績予想においては、年度後半以降の復調を見込んでおりましたため、結果として、売上高については予想を上回る結果となりました。費用につきましては、緊急事態宣言下においても休業が発生をせず、また、休会からの復帰も想定以上に進んだことで加盟店への経営支援金の拠出は予想を下回り、また、第2四半期において市場環境を鑑みてマーケティング費用を抑制したことで広告宣伝費も当初予定を下回っております。これらの結果、営業利益、経常利益、当期純利益についても予想を上回る結果となっております。2.2021年8月期通期連結業績予想の修正について(2020年9月1日~2021年8月31日)(単位:百万円・%) 売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 1株当たり当期純利益前回発表予想(A) 23,500 1,000 940 610 6円51銭今回修正予想(B) 24,000 1,300 1,100 720 7円67銭増 減 額(B-A) 500 300 160 110 増 減 率( % ) 2.1 30.0 17.0 18.0 (ご参考)前期実績(2020年8月期) 25,082 1,167 1,165 764 8円73銭当第2四半期連結累計期間は予想を上回る実績となった一方、足元の経営環境は引き続き不透明かつ不安定な状況にあります。このような中、早期の事業回復と新しい経営環境下でのビジネスモデル確立を実現するには、(1)顧客満足度の一層の向上、加盟店経営の安定化などの事業基盤を守り育てること(2)マーケティングを強化し、積極的な費用投下をし、会員数の回復をまず図ること(3)オンライン体操教室「おうちでカーブス」など新たなビジネスモデルを早期に軌道に乗せることが引き続き重要課題であると認識しており、下期においてもこれらのための戦略投資を積極的に実施していく計画としております。 詳細は以下の通りです。(国内) ・2021年8月期通期で、新規出店を20店舗、コロナショックの影響が大きいフランチャイズ店の閉店・統合を100店舗予定しており、店舗数は80店舗純減の期末1,940店舗と予想しております。・2020年8月期末60万名(実質会員数)まで減少していた会員数は、緊急事態宣言の影響がありながらも、2021年2月末時点で64万名まで回復しております。2021年4月より、新規入会マーケティングを強化することを鑑み、2021年8月期末の店舗会員数を70万会員(オンライン会員を除く)との予想に上方修正をしております。 ・オンライン体操教室「おうちでカーブス」などの新規事業の収益貢献は、予想に折り込んでおりません。 ・当社グループでは、2022年末までの約2年間での事業回復と新しい経営環境下でのビジネスモデル確立を目指しており、会員数の早期回復が優先課題となります。そのため、マーケティングへの戦略的投資を積極的に進めていく計画です。 (海外)・重点地域である欧州(イギリス、イタリア、スペインなど)においては、依然としてロックダウンなど政府行政方針による休業を繰り返しております。当初より、予断を許さない状況が続くことを想定しており、海外における業績予想の仮定に変更はございません。社会経済状況が落ち着いてきた地域から徐々に、オンラインフィットネスの提供など新しいビジネスモデルの実験を積み重ねながら、変化する経営環境に適応した戦略の立案と実行をしていく計画です。以上により、2021年8月期の通期業績予想を修正いたしました。 今後の新型コロナウイルス感染症の状況等により事業環境が変化し、業績予想の修正が必要となった場合には速やかに開示いたします。以 上
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