NY株式市場(8日)米国10年債利回りは1.6%台半ばで落ち着く−パウエルFRB議長がIMFセミナーに出席へ
8日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な取引スタートとなりそうだ。
米国10年債利回りが、引き続き1.6%台半ばで落ち着いていることはハイテク株を下支えしそうだ。一方で取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、74.4万件となり市場予想(68万件)を上回ったことから、ダウ平均は積極的に買い向かいにくい相場環境が継続しそうだ。前日の日中値幅(高値:3万3521ドル/安値:3万3347ドル)に収まれば、一段と方向感に乏しくなりそう。
取引時間中では、パウエルFRB議長によるIMF・世界銀行のセミナーでの発言に相場の関心が集まりそうだ。
テーマは世界経済に関する討議で、日本時間9日午前1時頃に予定されていることから、パウエルFRB議長の発言内容を慎重に見守りたいとのムードも高まりやすい寄り付きを迎えそう。パウエル議長の発言に関するニュース・ヘッドラインには細心の注意を払いたいところだ。
ニューヨーク株式相場は、引き続き好悪材料が重なっていることもあって積極的な売買が見送られそうで、前日に続いて終日ポジション調整に終始する相場展開も想定しておきたい1日となる。
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