上方に壁、下方に2つの窓があり、短期的には下落リスク
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 373.98 ドル高の 33527.19、ナスダック総合指数は 225.49 ポイント高の 13705.59 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30260 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は買い先行の展開を想定。上値を試すものと思われる。
ただ、米株高はすでに東京市場では織り込まれており、朝方の上昇幅は限定的となりそうだ。しかも、上方には壁が位置しており、どうしても上値を抑えられやすい。また、下方には2つの窓が位置しており、株価が引っ張られやすい。典型的な「窓・壁理論」の形となっており、短期的に下落しやすい需給となっている。
外国為替市場では円安が一服。1ドル=110 円前半での推移となっており、これは輸出関連株の重しとなりそうだ。また、原油価格が急落しており、エネルギーセクターにはマイナス。株価を抑える要因となりそうだ。
ただ、日経平均の日足チャートでは、株価の「強気形状」は継続している。短期的な下落リスクはあるものの、株価は上方向を目指している。ボックス相場を形成する可能性はあるものの、最終的には「上昇突破」を前提に動いている。投資家は「買いポジション」を持ちながら、相場の強弱感を把握する局面だ。
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