GMOメディア Research Memo(2):GMOインターネットグループのメディア事業統合により業容を拡大

配信元:フィスコ
投稿:2021/03/18 15:52
■会社概要

1. 会社概要
GMOメディア<6180>はインターネット黎明期から一般消費者向けに様々なインターネットサービスを無料で提供、それらのサービスの顧客接点であるメディアを基盤とした広告事業を手掛けている。「For your Smile, with Internet.」※を企業理念として掲げ、関わるすべての人々に、インターネットを通じてsmileを浮かべてもらいたいという想いで事業を展開している。ポイントサイトやHTML5ゲームプラットフォーム、各種ソーシャルメディア(コミュニティサイト、掲示板)などで、合計8つのメディアを運営している。

※同社の創設の志を表したもの。「you」はユーザー・社員・株主・取引先、関わるすべての人を、「smile」は笑顔・ほほえみ・幸福・満足・ここちよさを意味する。


2. 沿革
同社の前身はインターネット広告配信技術のベンチャーであるiWeb.com Ltd.(イスラエル)と、電通グループ<4324>及びソフトバンクグループ<9984>の合弁により2000年10月に設立されたアイウェブ・テクノロジー・ジャパン(株)※で、2001年7月にインターキュー(株)(現 GMOインターネット<9449>)が資本参加し、その後はGMOインターネットグループのメディア事業を再編しながら、事業展開を進めてきた。

※2000年12月に、電通のほか、電通ドットコム第二号投資事業有限責任組合、(株)サイバー・コミュニケーションズ、ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティング(株)(現 SBメディアホールディングス(株))が資本参加し、事業展開を開始した。


2004年3月にGMOインターネットの子会社である壁紙ドットコム(株)(2001年1月設立)と合併し、「壁紙.com」のサービスを取り込み、2005年5月にはGMOメディアアンドソリューションズ(株)からポイントサービス「ポイントメール」(現「ポイントタウン」)事業などを会社分割により承継し、社名を現在のGMOメディアに変更した。2006年6月には若年女性層をターゲットとしたソーシャルメディアサービス「プリキャン革命(現 プリキャン)」を開始し、2009年4月にはGMOティーカップ・コミュニケーション(株)と合併し、掲示板サービス「teacup.」事業を承継、現在の事業基盤が整う。

2010年以降は、スマートフォンの普及によるインターネット業界の変化に対応し、アプリケーションエンジニアの強化・育成を図り、また、ビットコイン(暗号通貨)市場の拡大を見据えて、2014年12月に「ポイントタウン」のポイント交換対象としてビットコインを国内で初めて採用するなど新たな取り組みにも積極的にチャレンジしている。2012年7月にはHTML5ゲームプラットフォーム「ゲソてん」のサービスを開始し、ゲーム分野における広告並びに課金収益モデルを確立している。

また、2017年11月にはEdTech領域への参入を目的に、プログラミング教育ポータルサイト「コエテコ」の運営を新たに開始したほか、2020年3月にはGMOくまポンを連結子会社化し、美容医療チケット購入サイト「キレイパス」の育成に取り組むなどO2O※領域にも注力している。創業以来インターネット業界の激しい変化に機敏に対応し、業態を巧みに変化させながら事業展開を進めているのが特徴となっている。

※O2Oとは「Online to Offline」の略で、インターネットを活用した施策(オンライン)により、実店舗への来店や店頭での購入などオフラインでの行動を促すマーケティング施策のこと。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


<EY>
配信元: フィスコ

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