短期的には調整しやすいが、チャートは強気形状継続
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 127.51 円安の 32825.95、ナスダック総合指数は 11.86 ポイント高の 13471.57 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29635 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は上方の窓に一部到達。上ひげが出現しており、達成感の強いチャート形状となっている。短期的には調整しやすい局面となっているものの、チャートは引き続き強気形状。上昇突破が前提となっている。すでに下方には大きなファンダメンタルズの壁②(割安の壁)が確認されており、比較的買い安心感は強い。投資家は買い姿勢を維持しながら、各種イベントを待つことになりそうだ。
今週の注目材料は何といっても、日米の金融政策の発表だ。先んじて今晩、米国ではFOMC の結果発表がある。焦点となるのは、米長期金利の動向だ。日本のハイテク・成長株はこの米長期金利の動向に左右されやすく、日本株全体にも大きな影響を与える。市場が「ややタカ派」と判断することになれば、米長期金利は上昇。日本株は下方向で反応する可能性はある。
ただ、最大の焦点となっているのは、やはり週末の日銀金融政策決定会合だ。ここでの「政策点検」がどのようなものになるのか――。長期金利の変動幅、ETF購入などが市場に大きなインパクトを与えることになるだろう。
日本株はすでに上方向で反応しているため、恐らくこれをほとんど悪材料視していない。もし、イベントが通過すれば「不透明感が解消」として、投資家がリスクオンの姿勢を強める可能性すらある。投資家は「買いポジション」を持ちながら、これらのイベントを迎えることになりそうだ。
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