上方の窓が上値抵抗帯として機能 チャートは弱気形状継続
本日の日経平均は 175.08 円高の 29211.64 円で取引を終了した。朝方は軟調に推移する場面があったものの、その後は押し目買いが優勢。上値を試す動きとなった。景気敏感株が買われたほか、IT・ハイテク株が下げ渋る動き。この付近での買い意欲の強さを示している。
日経平均の日足チャートでは、上影陽線が出現。上方の窓の手前で売り圧力が強まり、この窓に到達することはできなかった。やや堅調地合いではあるものの、チャートの弱気形状は継続。上方の窓が有効な上値抵抗帯として機能しており、底流には相場の弱さが残っている。上値余地は乏しく、目先は改めて下値を試す動きとなりそうだ。
そして明日はいよいよメジャーSQ だ。ここで需給転換が起こる可能性があり、投資家は細心の注意が必要となる。昨年の急落時にもこの SQ に向けての売買が目立った。機関投資家にとって「良い清算日」であり、そういった観点で「変化日」となる可能性がある。
日経平均のチャートは下向きであることから、ここから新たな下落波動が開始されるかもしれない。上方の窓を明確に「埋めない窓」と認識することになれば、その分だけ「潜在的な下落力」の大きさを示唆する。あくまでも下ひげブレイクが狼煙となるものの、「窓埋め拒否」はその前兆と認識できるだろう。投資家は引き続き「売りポジション」を持ちながら、思わぬ下振れを警戒しておきたい。
<マーケット・ストーリー>
「ここまで手が伸びれば助かるのに」――そういった場面は良くあることだ。電車のなかでバランスを崩し、もう少しでつり革に手が届いたのに・・・。背中の真ん中へんが痒く、どうしても手が届かない・・・などなど。ビニール塊ももう少しのところでテラスに乗り上げることができたのに、結局、届かなかった・・・。
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