NYコラム(5日)ダウ平均は4日ぶりの反発スタートへ−2月雇用統計は市場予想を上回る

著者:加藤裕一
投稿:2021/03/05 23:21

NY株式市場(5日)ハイテク株の切り返しを注視−米国10年債利回りは一時1.62%に急伸

5日のニューヨーク株式市場でダウ平均は4日ぶりに反発して取引が始まりそうだ。

取引開始前に発表された2月雇用統計で非農業部門雇用者数は37.9万人と市場予想(18.2万人増)を大きく上回ったほか、失業率は6.2%と前月の6.3%から低下したことも素直に好感されそうだ。

テクニカル的には前日までの下げで75日移動平均線(3万597ドル)や一目均衡表上の雲の上限まで値幅調整したことから、目先的な相場の底打ちを期待する買いも巻き込むことになろう。

ダウ平均は寄り付きで節目の3万1000ドル台に乗せたあとは25日移動平均線 (3万1204ドル)が強く意識されよう。

ただ、雇用統計の発表を受けて米国10年債利回りが一時1.62%まで急伸。その後も高止まりしていることから、ハイテク株中心に相場の上値が抑えられるだろう。週末要因も重なって朝方の買い一巡後は伸び悩みそうな1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想