チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ブリヂストン <5108> 【 2+→2+】
「21/12期は原材料高で逆風を想定も、タイヤ需要回復を見込み2桁増益を計画」
20/12期は2Q中心にコロナ影響を強く受け、調整後営業利益は前年同期比35%減となった。ただし、4Q単独ではタイヤ需要全般の回復、得意とする建設用大型タイヤの回復、乗用車用高インチタイヤ堅調に原材料価格変動のプラス影響などが相俟って調整後営業利益は同21.7%増となった。21/12期は原材料高や対米ドルでの円高想定などで減益影響を見込むが、コロナ禍からのタイヤ需要回復を想定し調整後営業利益は2桁増を計画。
予想ROE:11.4% PBR:1.4倍、来期予想PER:12.3倍、来期予想EPS成長率:-7%株価(3/5終値):4,368円
Fモデルによる理論株価:5,018円(3月2日by高田悟)
クレスコ <4674> 【 2→2+】
「3Q単独で営業段階で増益に転じ、受注も改善傾向となる」
3Q累計の営業利益は前年同期比10.0%減となった。ただし、3Q
(10-12月)単独では、コロナ禍での期初の混乱の収束、ウィズコロナ禍での新たな開発、営業体制の定着などにより主力のソフトウェア開発事業中心に業績が上向き同10.2%営業増益と3四半期ぶりに営業段階で増益に転じたこと、3Q単独の受注高が同5.5%増となり受注も改善傾向となったことなどがポジティブ。投資評価は「2+」へ引き上げる。3Qに営業段階で増益に転じたこと、受注が回復に向かい通期計画達成の確度が高まったとみること、22/3期は2桁営業増益を見込むこと、指標面が割安、などによる。
予想ROE:17.1% PBR:1.8倍、来期予想PER:11.1倍、来期予想EPS成長率:3%株価(3/5終値):1,510円
Fモデルによる理論株価:2,684円(3月4日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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