NY株式市場(1日)米国10年債利回りは一時1.4%割れまで低下−ISM製造業景況感指数に注目
1日のニューヨーク株式市場でダウ平均は押し目買い先行で取引が始まりそうだ。
ダウ平均は先週末までに過去最高値から1000ドル以上下落して3万1000ドル割れとなった反動から押し目を拾う動きが広がりそうだ。相場急落の要因となった米長期金利の動向を巡っては米国10年債利回りが一時1.4%台割れまで低下。過度な長期金利の上昇懸念が一旦後退していることはダウ平均の押し目買いを誘う要因となろう。先週末のナスダック総合株価指数を始め1日のアジア株や欧州市場が下げ止まったことも追い風となりそう。
ダウ平均は寄り付きで3万1000ドルの節目を回復したあと先週末の急落局面で割り込んだ25日移動平均線(3万1127ドル)と20日移動平均線(3万1218ドル)を捉えにいくだろう。
目先的な戻りの目処は、日中ベースの過去最高値(3万2009ドル)から直近安値となる26日の日中安値(3万0911ドル)までの下落幅(1098ドル)に対する38.2%戻し水準となる3万1300ドル台前半としておきたい。
1日のニューヨーク株式市場では、日本時間2日午前0時に発表される2月のISM製造業景況感指数に相場の関心が集中している。市場予想は前月=1月からほぼ横ばいが見込まれている。
このほか前回の発表で約10年ぶりの高水準となり注目度が高まった原材料などの価格を示す指数も注視する必要がありそうで、今晩はISM指数の結果次第で相場の方向性が決定付けらることも想定しておきたい1日となる。
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