アルコニックス（3036）業績改善にレアアース市況改善の材料で根強い物色意欲、本日は押し目買い好機か◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

業績改善にレアアース市況改善の材料で根強い物色意欲、本日は押し目買い好機か

【事業内容】
　商社、製造機能を有する非鉄金属企業で、元は日商岩井の非鉄金属商社として設立され、企業買収により製造機能を強化。商社流通事業の売上高比率が高い割に、営業利益では製造事業に占められる部分が大きいといった変わった収益構造が特徴。ニッケルやタングステンなどレアメタルや、磁性材料などレアアースに強みを持つ。

【業績面】
　業績面においては2/12に第3Q決算を発表し、売上高は13.2％減収、営業利益は3.4％減益と中間期よりさらに改善傾向にある。前回、電子部品や半導体関連部材の需要増や全社コスト低減の努力などにより利益計画を大幅に上方修正しており、とくに商社機能での損益改善が著しいことが確認できた。

【株価動向】
　株価は昨年3/13に安値867円まで売り込まれたが、昨夏以降では持ち直す動きが強まった。足元では中国によるレアアース統制強化報道をうけて1/19には高値1763円が示現、供給がタイト化し市況が改善するとの見方から物色意欲は依然として強く、市場全体の軟化で押し目形成は拾い場とみてよいだろう。