NYコラム(24日)ダウ平均は軟調な取引スタートへ−パウエルFRB議長の議会証言を注視

著者:加藤裕一
投稿:2021/02/24 23:15

NY株式市場(24日)米10年債利回りが1.4%台乗せ−弱気相場入りしているテスラ株に注目

24日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な取引スタートとなりそうだ。

ニューヨーク株式市場の取引開始前に米国10年債利回りが1.4%台乗せとなっており、長期金利の上昇に対する警戒感は根強くなりそう。

前日に続いてFRBのパウエル議長による下院金融委員会での議会証言を控えて証言内容を見極めたいとの姿勢から積極的な買いは見送られそう。

ただ、前日同様にパウエルFRB議長は議会証言で金融緩和の長期化シナリオを示唆するものと見られており相場をサポートすることも想定しておきたいタイミングにあるほか、ダウ平均は連日で押し目買いの強さも確認されていることから、積極的に売り込む動きは限られよう。

個別銘柄では、相場の地合いを見極める上でも過去最高値から20%以上下落して弱気相場入りしているテスラ株の動向に注目が集まろう。チャート的には「三尊天井」と呼ばれる売りサインが点灯後に株価の調整圧力に晒されており、前日に一時13%安から下げ渋って示現した長い下ひげが目先的なボトムになるかどうか、株価の落ち着きを期待したい1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想