◆ 確かに“上値更新”は見られたが…
「株高の連鎖」に伴い、昨日も“リスク選好姿勢”は継続しました。
しかし“通常のフロー(リスク選好→ドル売り)”とはならず、昨日は逆に“ドル買い”が目立ちました。
「日米コロナワクチン接種(接種に至らず/接種者が累計感染者を上回る)」の違いが、「日米景気回復見通し」の違いとしてつながったからです。
さらに『米民主党が1.9兆ドル規模のまま、追加経済対策を成立させる』と報じられたことも後を押した格好となり、“金利選好→ドル買い・円売り”が誘われた印象もあります。
こうして「5日続伸」「3日連続の105円回復」を見せたドル円は、“105.169円”へとさらに上値を伸ばしていきました。
一方で、背中合わせと見られた「ストップロスのドル買いオーダー」でしたが、昨日も絡むことはありませんでした。
このため“上値の重さ”は相変わらずといった様相であり、想定した通り、その後は「オプションへの収斂圧力(105円ライン)」に引っ張られて昨日の取引を終えています。
◆ 「ストップロス」を絡めれば、また話は変わってくるのだが…?
「ストップロス」を絡めることができれば、“11/12高値(105.477円)”を経て、“200日移動平均線(本日は105.605円)”への上伸は十分可能とは考えます。
しかしその材料となり得るのが、現時点では…?
やはり本日も「オプションへの収斂圧力」を想定しつつ、少なくとも“崩れない”を踏まえた戦略で臨みたいところです。
つまり“膠着(高止まり)”をメインシナリオとしながら、あわよくば“上方ブレイク”との期待を抱きながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.605(200日移動平均線)
上値4:105.477(11/12高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:105.338(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:105.169(2/2高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.063(+2σ)
前営業日終値:104.993(大台)
下値1:104.827(2/2安値、週足・一目均衡表基準線、ピボット1stサポート)
下値2:104.734(1/21~2/2の23.6%押し)
下値3:104.607(2/1安値、ピボット2ndサポート)
下値4:104.536(+1σ、ピボットローブレイクアウト)
下値5:104.404(100日移動平均線、1/21~2/2の38.2%押し)
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