◆ 分水嶺を突破 - 104円後半へ
前日の「米株安」を背景にして、先週末は「株安の連鎖」が目立ちました。
このため“リスク回避志向→ドル買い戻し”はさらに意識され、“100日移動平均線(先週末は104.423円)”を早々に上回ると、欧州タイム中盤には“104.936円”へと駆け上がりました。
一方で「株安の連鎖」こそ継続したものの、欧州タイム以降は“ユーロ買い戻し”も目立ちました。
「独GDP」は“前期比プラス(+0.1%)”、「仏GDP」は“予想ほど悪化はせず(予想△4.0%、結果△1.3%)”、供給困難が懸念された「欧コロナワクチン問題」も“ある程度の進展”が見られたからです。
このためNYタイム中盤にかけてユーロドルは“1.21556ドル”へと反発したことから、相対的に“ドル売り圧力”もかかっていきました。
こうして“上値の重さ”が徐々に圧し掛かったこともあり、“105円ライン”には到達することなく、先週末の取引を終えています。
◆ 「まとまった規模のドル売りオーダー」が控えているが…? - 105円ライン
“104.80-105.00円”には「まとまった規模のドル売りオーダー」が控えていますので、突破するには“相応のエネルギー”が必要と見られます。
このため「月替わり」「週替わり」も合わせれば、目先は“利益確定売り”が意識されると見るのが自然です。
しかし少し上の水準には、「ストップロスのドル買いオーダー」が背中合わせで設定されているとも聞き及びます。
「レンジ切り上げ」が確認された直後であることを踏まえれば、“仕掛け的な動き”が入らないとも限らない…?
あとは“上値の重さ”が先行しそうな状況下、「次なるテーマは何か?」を探すことになります。
105円回復を前に「ちょっとブレイク」といった展開が想定され、幾分「利益確定売り先行」も認識する必要があるかもしれません。
それでも「どこまで押すかは微妙?」「まだ頭打ち(弱気)シグナルは明白に点灯していない」という点は、頭の片隅に残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.354(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:105.150(11/13-16高値)
上値3:105.040(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値2:104.936(1/29高値)
上値1:104.818(週足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:104.727(+2σ)
下値1:104.564(1/21~1/29の23.6%押し)
下値2:104.413(100日移動平均線)
下値3:104.307(日足・一目均衡表先行スパン上限、20週移動平均線、+1σ、1/21~1/29の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値4:104.205(1/29安値)
下値5:104.132(日足・一目均衡表転換線、1/21~1/29の50%押し)
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