業績の背景を考えるべきとき・・・
いよいよ次週から企業の第3四半期決算発表が本格化します。
それに伴い投資家の関心も決算の良し悪しに移りそうで、今の良好な投資環境を考えれば、総じて好決算を発表した銘柄が買われ、悪い決算だった銘柄が売られる展開になりそうです。そのなかでも
「上方修正」を発表した銘柄の株価は素直に好決算に反応し大きく上昇しそうです。
ただ一概に「上方修正」だけで反応してはいけません。
「上方修正」にも良い上方修正、良い上方修正があるのです。
良い上方修正とは・・・・事業環境が良好で予想以上に売上が伸びている上方修正です。
・想定以上に商品が売れた!
・苦戦しそうな製品が苦戦しなかった!など、売上高が予想以上に好調であったことによる上方修正は、本質的にその企業の業績が伸びている証となり株価も比較的長い期間評価されます。
一方、悪い上方修正は・・・コスト削減による上方修正です。
・コロナ禍で出張費が減った
・コロナ禍でイベント中止となりコストが浮いた
・無駄な費用の削減を行なったなど、売上が伸びていないにもかかわらず、コスト削減の効果で結果として発表された上方修正は、一時的な現象に過ぎず、本質的にその企業の業績が伸びているわけではありません。ですので株価が仮に上方修正に反応し上昇したとしても、短期的に収束します。このように「上方修正」にも、良い上方修正、悪い上方修正があるのを覚えておきましょう。
特に今年はコロナの影響で悪い上方修正が多い気がします。
もしあなたの保有する銘柄が運良く上方修正を発表したときはぜひどちらの上方修正か調べてみて下さいね。それだけでパフォーマンスが大きく変わるかもしれませんよ。
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