ユーロドルに買い戻し 下げの過程でロングが増える可能性も指摘=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/01/20 00:43
 先ほどからやや一服しているものの、きょうの市場はリスク選好の雰囲気が広がる中、為替市場はドル安が優勢となっている。そのような中、ユーロドルは買い戻しが優勢となっており、1.21ドル台に戻す展開。一時1.2145ドル付近まで上昇したが、目先はフィボナッチ38.2%戻しの水準が1.2165ドル付近に来ており意識される。前日は1.2055ドル付近まで下落していた。

 先ほどドイツのメルケル首相が2月14日までの都市封鎖を延長することで合意したと伝わっていたが、足元の感染拡大は依然として収束の気配を全く見せていない。しかし、市場は、今後ワクチンの展開が進むにつれて、下期の景気回復への期待を強めている。いまの欧州通貨は景気循環通貨に位置付けられており、ドルなどの逃避通貨は需要が減少すると予想されている。

 ユーロドルはバイデン次期大統領が議会に正式に認可されて以降、調整の動きが続いている。心理的節目の1.20ドルを試しそうな気配も出ているが、その下げの過程でロング・ポジションが増える可能性も指摘されているようだ。

 今週はECB理事会が予定されているが、特に変更はないものとみられている。

EUR/USD 1.2129 EUR/JPY 126.15 EUR/GBP 0.8909

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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