NY株式市場(19日)GS決算はEPS・売上高ともに予想を上回る−イエレン次期財務長官の承認公聴会に注目
19日のニューヨーク株式市場でダウ平均は4日ぶりに反発して取引が始まりそうだ。寄り付きでは先週末まで3日続落した反動から自立反発基調が強まり節目の3万1000ドルを再び試すことになろう。
取引時間中には日本時間20日午前0時から次期財務長官に指名されているイエレン氏が
指名公聴会で証言する予定だ。すでに証言内容はテキストで伝わってきており、サプライズ感には乏しくなりそうだが、財政運営方針や為替政策中心に証言内容を精査する必要があろう。
取引開始前に発表された銀行大手ゴールドマン・サックスの10−12月決算は、EPS・売上高ともにアナリスト予想を上回る内容となった。決算発表を受けた時間外取引では、株価が堅調に推移していることも投資家心理を落ち着かせるだろう。個別銘柄では、カナダ政府が「737MAX」機の運航禁止を20日に解除すると発表したボーイングが時間外取引で堅調なことからダウ平均の押し上げに寄与しそうだ。
ただ、20日にバイデン次期大統領の大統領就任式を控えているほか、デモ隊による抗議活動に対数する警戒感も根強いことかから、ダウ平均は、短期的な買い戻しの範囲内に収まりそうな寄り付きとなりそうだ。
20日の取引終了後に行われるネットフリック決算をはじめ本格化している主力企業の業績動向を見極めたいとの姿勢から、朝方の買い一巡後には、新規の買い手掛かりに乏しければ、一段と買いあがる動きは限定的となりそうな1日となる。
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