松竹、今期経常を赤字縮小に上方修正、未定だった配当は無配転落

配信元:株探
投稿:2021/01/14 14:00
 松竹 <9601> が1月14日後場(14:00)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常損益は41億円の赤字(前年同期は35.5億円の黒字)に転落した。
 しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の113億円の赤字→88.9億円の赤字(前期は44.6億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常損益も従来予想の74.4億円の赤字→50.2億円の赤字(前年同期は12.8億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は30円)とし、17期ぶりに無配転落する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常損益は2.3億円の赤字(前年同期は3.8億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.2%→-0.6%に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 映像関連事業において当社配給作品の「事故物件 恐い間取り」及び「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が興行収入20億円を超える大ヒットとなり、映画興行も当第3四半期連結会計期間において「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の記録的なヒットにより当初の想定以上の成績を上げました。演劇事業におきましても、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底し、歌舞伎座をはじめ無事に興行が行われた結果改善を見ました。また、映像関連事業と演劇事業が共同した舞台映画プロジェクト「滝沢歌舞伎 ZERO 2020The Movie」も大ヒット上映中で高稼働しております。以上により通期連結業績予想では売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が前回発表の予想を上回る見込みとなり、また同様の理由により通期個別業績予想においても売上高、経常利益、当期純利益が前回発表の予想を上回る見込みとなりましたので修正いたします。なお、2021年1月7日に新型コロナウイルスに関する2回目の緊急事態宣言が政府により発出され、当社グループ施設におきましても、営業時間の短縮や引き続き客席使用率を制限する等の対応を行っております。現時点ではその影響は限定的と捉えておりますが合理的に見積もることが困難であるため、上記の業績予想には織り込んでおりません。(注)上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、多分に不確定な要素を含んでおります。実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。以 上
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