概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日続伸、成長予想の上方修正が好感

配信元:フィスコ
投稿:2020/12/16 09:17
【ブラジル】ボベスパ指数 116148.63 +1.34%
15日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1537.52ポイント高(+1.34%)の116148.63で取引を終了した。114613.4から116389.8まで下落した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。米株高が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、新型コロナウイルスワクチンの普及期待に伴う経済活動の正常化観測も引き続き支援材料となった。ほかに、通貨レアル高がブラジル株のサポート材料となった。

【ロシア】MICEX指数 3248.11 -0.21%
15日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比6.72ポイント安(-0.21%)の3248.11で取引を終了した。3284.84から3237.87まで下落した。

中盤は高値を追う展開を示したが、その勢いは続かなかった。MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、利益確定売りが継続した。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇が指数をサポート。また、経済指標の改善も引き続き好感された。

【インド】SENSEX指数 46263.17 +0.02%
15日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比9.71ポイント高(+0.02%)の46263.17、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同9.70ポイント高(+0.07%)の13567.85で取引を終えた。

売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させ、終盤はプラス圏を回復した。成長予想の上方修正が好感された。国内の格付け会社CRISILは最新リポートで、2020年度のインドの成長予想を9月に予想したマイナス9%からマイナス7.7%に上方修正した。また、インド経済が12月に堅調な回復を示しているとの指摘も支援材料。ほかに、外国人投資家(FII)の買い継続が指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 3367.23 -0.06%
15日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.89ポイント安(-0.06%)の3367.23ポイントと反落した。

外部環境の不透明感が重し。欧州や米国では新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからず、複数の国や地域で行動規制が強化されている。外需の落ち込みが中国経済にも影を落とすと危惧された。また、中国企業の社債デフォルト(債務不履行)に対する警戒感も依然としてくすぶる状況。複数メディアが15日までに伝えたところによれば、一時は「中国のルイ・ヴィトン」と呼ばれたアパレル大手の山東如意科技集団有限公司が社債デフォルトに陥った。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。来年から始まる経済発展の「第14次5カ年計画(2021年-25年)」を前にして、経済政策に対する期待感が強まっている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。

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配信元: フィスコ