ポンドドルは1.33ドル台半ば 英・EUの貿易交渉は大詰め=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/12/01 04:36
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.33ドル台半ばでの取引となっている。NY時間の前半は1.33ドル台後半まで上昇していたものの、ロンドンフィキシングを通過して伸び悩む展開が見られている。ポンドドルは1.34ドル手前で上値を抑えられているが、下押す動きまでなく、上向きの流れは維持している。

 英・EUの貿易交渉が大詰めに来ている。最大の対立点となっている漁業権について、EUが英国に対して英水域を巡る同国の主権を正式に認める方向で、行き詰まりが近く打開される可能性があるとの報道も伝わっていた。EU側は来年1月1日以降に漁業権に関する移行期間を設定するという英国側の提案を受け入れたという。ただ、移行期間の長さや仕組みについて合意は成立していない。一方、別の報道では、EUは英国と合意できなかった場合に、水曜日または木曜日に緊急時対応計画を開始するとも伝わっていた。

 市場は何らかの合意に達すると楽観的に見ているようだ。しかし、必要最低限の協定で合意した場合はポンドの上昇余地は限定的になるとの見方も出ている。

GBP/USD 1.3344 GBP/JPY 139.22 EUR/GBP 0.8953

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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