株価指数先物【引け後コメント】TOPIX型は需給イベントが意識されるなかで底堅い値動き

配信元:株探
投稿:2020/11/20 17:57

大証12月限

日経225先物 25540 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1729.0 +8.5 (+0.49%)

 日経225先物は前日比変わらずの2万5540円で取引を終了。寄り付きは2万5480円とシカゴ先物清算値(2万5600円)を下回って始まった。取引開始前にカリフォルニア州が午後10時からの外出禁止令を出したことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急融資プログラムの延長の是非を巡り、財務長官とFRBの意見相違が伝わった。グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が200ドルを超える下落となり、売りアルゴが発動したようだ。前場半ばには2万5550円まで値を戻したが、前引けにかけて再び弱含む展開となり、後場開始後には2万5420円をつけている。引けにかけては短期筋のショートカバーとみられる動きにより下げ渋りをみせていたが、日中高値2万5550円処に上値を抑えられていた。

 東証1部の売買高は10億株台となり、約1カ月前の水準に低下している。東証1部の売買代金は2兆2000億円と11月2日以来の薄商いであった。新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、3連休を控えていることから模様眺めムードの強い相場展開であった。ネガティブなニュースでは、まず日経225型がターゲットになりやすく、225先物に売り仕掛け的な売買が向かったが、TOPIX型は需給イベントが意識されるなかで底堅い値動きをみせていた。売りアルゴに対する過度な反応は限られており、コロナを警戒しながらも市場は冷静にみているようだ。

 NT倍率は先物中心限月で3日続落となり、一時14.76まで低下。NTTドコモ <9437> のTOBに伴うパッシブファンドの需給調整によりTOPIX型の買い需要が見込まれるほか、今後は中間期末配当金の支払いによる再投資が意識されやすく、NTショート(225先物売り、TOPIX先物買い)のポジションを積み上げていく流れが目先は続くことになろう。

 手口面では日経225先物はBofAが550枚、ソジェンが330枚、ABNアムロが310枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが990枚、モルガンSが470枚、シティが370枚程度の買い越し。TOPIX先物では三菱UFJが1970枚、野村が1880枚程度の売り越しに対して、みずほが1040枚程度の買い越しだった。薄商いではあるが、日経225先物に米系証券による買いがみられている。

株探ニュース
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