◆ “リスク回避”先行 - 105円前半へ
「新型コロナワクチン開発」への期待は根強いものの、昨日は「新型コロナ感染再拡大」への懸念が上回りました。
「米コロナ感染者急増(9日連続で10万人超)」が、“リスク回避姿勢”を促したからです。
また「米CPIの横ばい(総合/コア共に前月比±0.0%)」も、“コロナ感染拡大→景気失速→物価押し下げ”を意識させたと見られます。
さらに『米経済状況の厳しさは今後2-3ヶ月続く可能性あり(パウエルFRB議長)』との発言がダメを押し、“株安”“円高”そして“ドル高”が進行していきました。
ただしドル円に関してはリスク/金利双方から後押しのある“円高”が勝っており、緩やかに“105円ライン”に向けて値を落としていきました。
◆ それでも「一方向に傾斜する地合い」ではない…?
“105円半ば”を上抜けし切れなかった直後であることを考えれば、“上値の重さ”が意識されるのは否めないところです。
このため現在は“下押し”が優勢となっており、もしかしたら“105円割れ”が示現する場面も見られるかもしれません。
しかし冒頭で記したように、現在のテーマは「ポジティブ VS ネガティブ」です。
「一方向に傾斜する地合い」とはいえず、それでいて「(実需絡みの)ドル買いオーダー」が相応以上に待ち構えている可能性は残ります。
もちろん“11/10安値(104.816円)”を明確に割り込めば、テクニカル的には「下落ペースが速まりかねない」との懸念は増すだけに、予断は禁物です。
それでも「積極的な下値追いではない」と見ながら、いわゆる「真空地帯の攻防戦」をじっくりと見極めたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.745(10/20高値、11/11高値、20週移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:105.630(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:105.477(11/12高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値2:105.385(日足・一目均衡表先行スパン下限、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.205(50日移動平均線)
前営業日終値:105.115
下値1:105.004(11/11-12安値、大台、ピボット1stサポート)
下値2:104.816(11/10安値、ピボット2ndサポート)
下値3:104.719(11/6~11/11の38.2%押し、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値4:104.608(日足・一目均衡表基準線、ピボットローブレイクアウト)
下値5:104.424(11/6~11/11の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
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