会舘、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は無配転落

配信元:株探
投稿:2020/10/30 14:00
 東京會舘 <9701> [東証2] が10月30日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の最終損益(非連結)は20.4億円の赤字(前年同期は1.1億円の黒字)に転落した。
 併せて、非開示だった通期の業績予想は最終損益が37.9億円の赤字(前期は1億円の黒字)に転落する見通しを示した。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の最終損益は17.4億円の赤字(前年同期は0.1億円の赤字)に赤字幅が拡大する計算になる。

 業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は10円)とし、17期ぶりに無配転落する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の最終損益は7.8億円の赤字(前年同期は0.8億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-5.2%→-92.8%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 新型コロナウイルス感染症の影響を合理的に算定することが困難なことから、業績予想の公表を控えておりました。現在においてもなおその終息時期は見通せない状況が続いておりますが、現時点において入手可能な情報をもとに2021年3月期の通期個別業績予想を公表いたします。政府による緊急事態宣言を受けて、本舘および営業所において4月11日から約50日間の臨時休業を実施いたしました。その後緊急事態宣言解除を受けて感染拡大防止対策や社員シフト体制などの事業継続対策を一段と強化して6月より営業を再開いたしました。営業再開後の売上高は回復基調にあるもののコロナ禍の影響は大きく、減収・減益の見通しとなりました。

 当社は、安定的な配当を行うことを基本方針としつつ当期の業績ならびに事業展開等を総合的に勘案して配当金額を提案することとしております。新型コロナウイルス感染症の影響により業績予想が困難であったことから、配当予想を控えておりましたが、上記の業績予想を踏まえ、期末配当予想を無配といたします。
配信元: 株探

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
3,875.0
(11/01)
-40.0
(-1.02%)