カワタ、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/10/30 12:00
 カワタ <6292> が10月30日昼(12:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比69.2%減の2.8億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同損益を従来予想の11.5億円の黒字→1.4億円の赤字(前期は16.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は4.2億円の赤字(前年同期は7.2億円の黒字)に転落する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比50.7%減の2.1億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の8.3%→4.7%に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  世界経済は、米中貿易摩擦の長期化に加えて、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により急激に悪化し、段階的な経済活動再開に向けた動きは見られるものの、欧米を中心に感染の再拡大の懸念もあり、総じて低調に推移しております。 通期の連結業績につきましては、前回予想時には年度後半の経済活動再開に伴う一定の受注高・売上高の回復を見込んでおりましたが、当初の想定以上に新型コロナウイルスの収束には時間を要するとともに、プラスチック成形関連の製造業の設備投資には慎重な動きが見られ、投資意欲の回復が緩やかなものとなっている状況より、売上高は前回予想を4,500百万円下回る15,500百万円の見込みとなりました。損益面におきましても、新製品の開発・投入やコスト低減・諸経費の削減を図ってまいりますが、売上高の減少に伴う売上総利益の減少、工場操業度の低下に伴う製造固定費単価上昇による売上総利益率の悪化をカバーするには至らず、140百万円の営業損失(前回予想は1,200百万円の営業利益)、140百万円の経常損失(前回予想は1,150百万円の経常利益)となり、更に日本セグメントにおける法人税等の計上等により、340百万円の親会社株主に帰属する当期純損失(前回予想は750百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となる見込みです。 なお、配当予想につきましては、中長期的な需要予測や当社の経営方針・経営戦略、自己資本や資金繰りの現状等を総合的に勘案し、現時点におきましては前回予想から変更はありません。
配信元: 株探

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