概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日続落、通貨レアル安の進行が嫌気

配信元:フィスコ
投稿:2020/10/28 09:29
【ブラジル】ボベスパ指数 99605.54 -1.40%
27日のブラジル株式市場は3日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1411.42ポイント安(-1.40%)の99605.54で取引を終了した。101660.4から99413.9まで下落した。

買いが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル安の進行が嫌気され、ブラジル株への売り圧力が継続。また、欧米で新型コロナウイルス感染の再拡大や欧州市場の下落も圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2763.03 -0.81%
27日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比22.56ポイント安(-0.81%)の2763.03で取引を終了した。2790.19から2758.00まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。国内外で新型コロナウイルス感染の再拡大が警戒され、リスク回避の売りが広がった。ロシア政府は公共場所でのマスク着用を義務化した。また、経済指標の悪化も圧迫材料。10月のビジネス景況感指数について、製造業と加工業では、それぞれ3ポイント、5ポイント低下したと報告された。

【インド】SENSEX指数 40522.10 +0.94%
27日のインドSENSEX指数は反発。前日比376.60ポイント高(+0.94%)の40522.10、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同121.65ポイント高(+1.03%)の11889.40で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。海外資金の流入期待が高まっていることが支援材料。モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)はこのほど、11月にMICIエマージング指数に占めるインド株の割合を引き上げる可能性を示唆した。また、政府が第4弾となる景気対策を検討しているとの観測も引き続き支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3254.32 +0.10%
27日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.20ポイント高(+0.10%)の3254.32ポイントと5日ぶりに反発した。

中国の政策に対する期待感が改めて浮上する流れ。工業和信息化部(工業情報化部)は26日、第14次5カ年計画に5G通信や半導体、バイオ医薬などを組み入れる方針を発表した。ただ、全体としては方向感を欠く。中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が開催中とあって(26~29日)、内容を見極めたいとするスタンスが漂った。指数は安く推移する場面もみられている。


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配信元: フィスコ