タツモ(6266)上値抵抗ライン突破で決算に向けての期待高まる◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/10/23 08:40

上値抵抗ライン突破で決算に向けての期待高まる

【事業内容】
 半導体製造装置向けの薬液塗布装置や貼合装置、シリコンウエハ洗浄装置などに注力しながら、液晶用ガラス基板の薬液塗布装置では世界首位を誇る。精密な射出成形金型や樹脂成形品のほかメッキ処理装置などの表面処理用機器なども含めて開発・製造・販売を行っている。

【業績面】
 業績面においては8/7に中間決算を発表し、売上高は9.9%増収、営業利益は2.8倍と大きく拡大して着地。アプリシアテクノロジー社の買収フル寄与に加えて半導体装置部門では利益率の高い装置の売上や金型・樹脂成形事業におけるコスト削減効果などで利益率が格段に向上したとみられる。

【株価動向】
 株価は3/19安値810円まで売られる場面があったものの、比較的戻りは早く5月にはコロナショック以前の水準を回復してそのまま1920円の年初来高値まで上値を伸ばした。夏場には景気回復の遅れや半導体産業における需要頭打ち観測の台頭などもあって調整局面を迎えたが、中長期的な成長シナリオは不変として出直り基調に入ったとみられる。足元では再び75日移動平均線を突破して上値指向を強めており、直近の全体売りに引っ張られて調整した場面は押し目買い好機と言えるだろう。

配信元: 達人の予想

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