NY株式市場(20日)ダウ平均は再び「雲抜け」試す展開か⁈−取引終了後のネットフリックス決算に注目
20日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底堅い寄り付きを迎えそうだ。19日に大幅安した反動から下値を拾う動きが見られよう。
アメリカの追加経済対策をめぐる与野党協議でペロシ下院議長が設けた協議の打ち切り期限である20日を迎えた。アメリカ東部時間で21日に日付が変わる日本時間21日午後1時が最終期限となる。前日の協議がまとまらなかったムニューシン財務長官とペロシ下院議長は、20日も協議を再開する予定で、与野党協議の行方は、期限当日を迎えてもなお流動的だ。
19日のニューヨーク株式市場は、与野党協議が不調に終わるとの観測報道から午後にかけて相場が一段と崩れた格好となった。20日のニューヨーク株式市場では、最終的な結論が判明するまで売り買いともに大きくポジションを傾けにくい上、時間の経過とともに大統領選挙前の最終合意期待も徐々に萎んでいきそうな相場環境となりそうだ。取引時間中に最終的な結論が出ない場合、通常取引終了後の時間外で取引されるアメリカ株指数先物ベースでファースト・リアクションを織り込むことまで想定しておかなければならないだろう。協議結果は、「合意=買い」と「決裂=売り」でアルゴが反応してもおかしくないとまずは見ており、ポジション管理には細心の注意を払って対応していきたいところだ。
個別銘柄では、本格化している主力企業の決算発表で7−9月期決算が市場予想と一致したIBMの株価は、アフターマーケットで軟調に推移している。さらに通常取引終了後に発表されるネットフリックスの決算内容も注目度が高くなっている。
ダウ平均は、19日の大幅安で一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限を割り込み、いわゆる「雲入り」して取引を終えた格好だ。20日は寄り付きで雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万8267ドル)を捉えたあと、「雲抜け」状態を終日維持できるかどうか、相場全体の押し目買い意欲の強さが試されそうな1日となる。
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