◆ ポンドは“揺れ動く”も、ドル円は“動かず”…
「英-EUの通商協議(いわゆるBrexit交渉)」は依然として進展していないものの、期限(15日)を過ぎてもジョンソン英首相が「交渉打ち切り」を表明することはありませんでした。
これに「好内容の米小売売上高(+1.9%)」「再燃したコロナワクチン開発期待」が重なったことで、“リスク回避姿勢”は緩みました。
一方で「(主に欧米で進行する)新型コロナ感染再拡大」は留まる気配を見せず、「米追加経済対策」も一向に進展する気配が見えておりません。
このため“リスク選好姿勢”に転換するには至っておらず、「綱引き(ドル⇔円)」が変わらないドル円の動意は“乏しい”ままとなっています。
◆ ただ“どちらかの結論”が早期に出る…? - 米追加経済対策
こうして「次なる材料」が飛び出してこないだけに、「方向感定まらず」は続いています。
しかし「米追加経済対策」を“大統領選前”に成立させようとするのならば、合意期限は“一両日中”とされています。
つまり“どちらかの結論”が早期に出る可能性は高く、その分だけ“不透明感”は減退する…。
「次なる材料待ち」の状況に変化はなく、それが出るまで「基本は膠着(レンジ内での揺れ動き)」とも見られますが、そろそろ「動き出す」にも備えておく必要がありそうです。
どちらに動意づくかは「結果次第」ということになりますが、悲観論が概ね“織り込み済”と見られることを考えると、やはり期待が募るのは“上方向”…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:106.107(10/8高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、+2σ)
上値4:105.985(日足・一目均衡表先行スパン下限、大台)
上値3:105.731(10/12高値、50日移動平均線、+1σ、10/8~10/15の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:105.624(10/13高値、日足・一目均衡表転換線、10/8~10/15の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:105.513(10/14-15高値、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:105.400
下値1:105.296(10/16安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値2:105.190(10/16高値、-1σ)
下値3:105.095(ピボット2ndサポート、日足・一目均衡表基準線、9/21~10/7の50%押し水準、)
下値4:105.000(大台、10/15安値、ピボットローブレイクアウト)
下値5:104.933(10/2安値)
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