日本触媒 <4114> が10月8日大引け後(17:00)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前損益を従来予想の30億円の黒字→5億円の赤字(前年同期は86.7億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
上期業績の悪化に伴い、通期の連結税引き前利益も従来予想の100億円→35億円(前期は157億円)に65.0%下方修正し、減益率が36.5%減→77.8%減に拡大する見通しとなった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
2021年3月期第2四半期累計連結業績予想に関して、第2四半期会計期間において、自動車産業や建築・建材向け製品は需要回復が進まず、工業用界面活性剤向け製品は需要が落ち込みました。さらには、紙おむつ向け製品も仮需の反動がみられ、これらの販売数量が計画を下回りました。以上のことから、売上収益は、2020年8月4日の業績予想値(以下、前回予想値)に対し、60億円減収の1,240億円の見込みです。 利益面につきましては、販売費および一般管理費は減少するものの、原料価格が想定よりも上昇することによりスプレッドが悪化すること、販売数量が計画を下回ることにより、減益となる見込みです。加えて、高吸水性樹脂市場において、中長期的に需給バランスが改善していくという見方に変わりはないものの、当社の連結子会社であるNIPPON SHOKUBAI EUROPE N.V.(以下、NSE)が所在する欧州においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって一時的に需要減がみられ、紙おむつメーカー間の競争も激化しております。NSEを含む高吸水性樹脂メーカーへの値下げ圧力も増してきており、事業環境は非常に厳しい状況が想定以上に続いております。このため、NSEの今後の損益見通しを見直し、固定資産に対する将来の回収可能性を検討した結果、2021年3月期第2四半期会計期間において、約20億円を減損損失として計上する見込みとなりました。以上のことから、営業利益は前回予想値に対し、33億円減益の△18億円となる見込みです。 また、税引前利益は△5億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は△15億円となる見込みです。 2021年3月期通期連結業績予想に関して、売上収益は、下半期会計期間にて段階的な回復を見込んでおりましたが、上半期会計期間の状況を踏まえ販売見通しを見直した結果、前回予想値に対し100億円減収の2,600億円となる見込みです。 利益面につきましては、需要の回復遅れなどによる販売数量の下振れ、スプレッドの悪化、さらには、第2四半期会計期間に計上する見込みである減損損失などにより、営業利益は前回予想値に対し、60億円減益の10億円となる見込みです。 税引前利益は35億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は10億円となる見込みです。 2021年3月期第2四半期累計および通期の個別業績予想の修正理由につきましては、NSE の減損損失を除き連結業績予想の修正理由と概ね同様です。(注)上記の予想数値は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の数値は今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
上期業績の悪化に伴い、通期の連結税引き前利益も従来予想の100億円→35億円(前期は157億円)に65.0%下方修正し、減益率が36.5%減→77.8%減に拡大する見通しとなった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
2021年3月期第2四半期累計連結業績予想に関して、第2四半期会計期間において、自動車産業や建築・建材向け製品は需要回復が進まず、工業用界面活性剤向け製品は需要が落ち込みました。さらには、紙おむつ向け製品も仮需の反動がみられ、これらの販売数量が計画を下回りました。以上のことから、売上収益は、2020年8月4日の業績予想値(以下、前回予想値)に対し、60億円減収の1,240億円の見込みです。 利益面につきましては、販売費および一般管理費は減少するものの、原料価格が想定よりも上昇することによりスプレッドが悪化すること、販売数量が計画を下回ることにより、減益となる見込みです。加えて、高吸水性樹脂市場において、中長期的に需給バランスが改善していくという見方に変わりはないものの、当社の連結子会社であるNIPPON SHOKUBAI EUROPE N.V.(以下、NSE)が所在する欧州においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって一時的に需要減がみられ、紙おむつメーカー間の競争も激化しております。NSEを含む高吸水性樹脂メーカーへの値下げ圧力も増してきており、事業環境は非常に厳しい状況が想定以上に続いております。このため、NSEの今後の損益見通しを見直し、固定資産に対する将来の回収可能性を検討した結果、2021年3月期第2四半期会計期間において、約20億円を減損損失として計上する見込みとなりました。以上のことから、営業利益は前回予想値に対し、33億円減益の△18億円となる見込みです。 また、税引前利益は△5億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は△15億円となる見込みです。 2021年3月期通期連結業績予想に関して、売上収益は、下半期会計期間にて段階的な回復を見込んでおりましたが、上半期会計期間の状況を踏まえ販売見通しを見直した結果、前回予想値に対し100億円減収の2,600億円となる見込みです。 利益面につきましては、需要の回復遅れなどによる販売数量の下振れ、スプレッドの悪化、さらには、第2四半期会計期間に計上する見込みである減損損失などにより、営業利益は前回予想値に対し、60億円減益の10億円となる見込みです。 税引前利益は35億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は10億円となる見込みです。 2021年3月期第2四半期累計および通期の個別業績予想の修正理由につきましては、NSE の減損損失を除き連結業績予想の修正理由と概ね同様です。(注)上記の予想数値は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の数値は今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
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