「分水嶺」を突破できるか…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2020/10/06 10:37

◆ “巻き戻し”先行 - 105円後半へ


先週末からマーケットを騒がせている「トランプ大統領・新型コロナ感染」ですが、『5日(NYタイム)に退院』との報が流れました。
このため“リスク回避の巻き戻し”は加速しており、米株式は“急反発(NYダウは+460ドル超)”、為替では“クロス円通貨/ストレート通貨が堅調推移”を見せています。
この流れに沿う形でドル円も“堅調推移”を見せていますが、ただ“綱引き(円売り⇔ドル売り)”となっていることもあり、値幅は限定されています。

◆ ただ“トランプショック”前には到達済…


本日のポイントは「この流れがどこまで続くか?」と見られますが、いわゆる“トランプショック前水準(105.60-70円)”にはすでに到達しています。
テクニカル的にも“9/30高値(105.801円)”がネックラインを形成し、“50日移動平均線(本日は105.760円)”“日足・一目均衡表先行スパン下限(同105.843円)”も通る「重要な節目(分水嶺)」…。
超え切ることができれば“さらなる上値追い”への期待は高まるが、そうでなければ…?

オーダー状況に関しても、「昨日と大差なし(105.70円超にドル売り/105.30-00円にドル買い)」と聞き及びます。
昨日に続き「続報次第」ということになりますが、現時点の材料では「ブレイクを期待」というよりは、「当該レンジ内で揺れ動き(上限に急接近)」と考えたいところです。
あくまでも現時点ではですが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:106.293(9/10-11高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.165(9/14高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値3:106.035(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:105.936(+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.812(9/15高値、9/30高値、10/5高値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:105.728(50日移動平均線)
下値1:105.522(週足・一目均衡表転換線)
下値2:105.465(10/2~10/5の38.2%押し、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:105.364(10/2~10/5の50%押し、10/5安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:105.262(10/2~10/5の61.8%押し、日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
下値5:105.093(ピボットローブレイクアウト)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想