【買い】ファンケル (4921)秋の業績にも期待できるか=フェアトレード西村剛

著者:西村剛
投稿:2020/09/03 20:30

■注目銘柄:【買い】ファンケル (4921)

■注目ポイント
同社は通販主体の無添加化粧品メーカーであり、サプリメントや健康食品も展開しています。コロナ禍により、化粧品株は低迷するなか、同社も8月4日発表の2021年3月期第1四半期(4~6月期)の連結決算は営業利益が2,445百万円(前年同期比44%減)でしたが、これは市場予想を大きく上回っていました。その背景にはEC(電子商取引)販売の販路拡大などの効果で化粧品やサプリメント事業が好調に推移したため、店舗での売上高の落ち込みを補い、化粧品株のなかで相対的に業績が残せたのだと思います。
また、11月以降に子ども用健康飲料を、教育に熱心な家庭が多い中国市場にも越境EC販売する予定で、インバウンド消費の代わりとなる越境EC販売での業績が、今後も期待できるのではないかと考えます。

■株価の動向
株価は5月7日に2415円を付けたのち上昇トレンドに転じ、8月26日に3440円と、株式分割を考慮したベースで1999年12月以来、約20年8カ月ぶりの高値を付けました。現在9月2日にも3665円の年初来高値を更新しています。今後も中国向け越境EC販売や、10月にキリングループとの共同開発商品販売による期待から上昇トレンドが継続すると考えられます。

■投資期間の目安
投資期間は2か月~3か月。上値の目安は3900円、下値の目安は3100円とします。資本業務提携したキリングループとの初の共同開発商品の販売や、中国への子ども用健康飲料の越境EC販売が秋に行われるため、しばらくは保持しておけると考えます。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想

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