タチエス、非開示だった今期最終は赤字拡大、未定だった上期配当は無配に修正

　タチエス <7239> が8月27日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結最終損益が127億円の赤字(前期は15.6億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。
　同時に、非開示だった21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結最終損益が135億円の赤字(前年同期は18.5億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染拡大の影響等により、合理的な業績予想数値の算出が困難であることから未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報に基づき算定し、公表することといたしました。第２四半期累計期間の業績予想は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による売上高減少に加え、当社での特別早期退職実施による特別損失の発生等により、前年同期実績を大きく下回る見込みであります。通期の業績予想につきましては、販売は下期から徐々に回復してくるものと想定して算定しておりますが、売上高減少の影響は大きく、厳しい結果となる見込みであります。なお、上記の業績予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により変動する可能性があります。

　　当社は、継続的な企業価値の向上による利益還元を重要な経営課題の一つと考え、株主資本の充実、利益率の向上を図るとともに、安定的な配当の維持を基本としております。しかしながら、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済への影響が非常に大きく、当社グループの業績への影響や財務状況を総合的に勘案し、中間配当を見合わせる予定といたしました。また、期末配当金につきましては、先行きが不透明であることから、引き続き未定とさせていただきます。