NY株式市場(24日)米国でコロナワクチンや治療法に進展期待高まる−米中協議の開催を控え過度な警戒感が後退
24日のニューヨーク株式市場でダウ平均は堅調なスタートとなりそうだ。
トランプ政権はイギリスで開発しているコロナワクチンを大統領選前にアメリカ国内で実用化されるよう10月にもFDA=アメリカ食品医薬品局が緊急使用許可を出すことを検討しているという。同じくFDAは新型コロナウイルスのプラズマ療法に関する緊急使用を承認した。プラズマ療法は新型コロナウイルスから快復した患者のプラズマ=血しょうを採取し入院中の患者に投与するもので、すでに7万人以上に投与されているという。
24日のアメリカ株式市場では新型コロナウイルスのワクチンや治療法に進展が見られたことを好感して上昇余地をさぐる展開となりそうだ。
今年1月に第1段階で合意した貿易交渉に関する閣僚級協議の開催を今週に控えていることから、米中関係に対する過度な警戒感が後退しており、日本時間の夕方に取引が始まったヨーロッパ株が軒並み高となっている。24日のアメリカ株式市場もヨーロッパ株高の流れを引き継ぎ、買い優勢で取引始まりそうだ。
ダウ平均は、レジスタンス・ラインとして強く意識されている節目の2万8000ドルを寄り付きで上回って取引が始まろう。寄り付きで上値トライとなる局面では、今月11日に付けたパンデミック後の戻り高値(2万8154ドル)を捉えにいくことになる。
米共和党は24日から4日間の日程でノースカロライナ州で全国大会を開催する。トランプ大統領は最終日の27日に行われる大統領候補受諾演説まで連日で登壇する予定になっている。トランプ大統領は連日行われる演説で1期目の功績を強調するとともに2期目に向けた政権運営方針を表明する方針で、トランプ大統領から示される具体的な政策内容に相場の関心が集まることも想定しておきたいタイミングだ。
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