日常生活で考えるリスクとリターンとは？【西村剛】

リスクの把握が株式投資の第一歩！！

一般的な商売で、原材料や商品を仕入れるのと同じように、株式投資でもある仕入れが発生します。

その仕入れとは「リスク」です。

株式投資で利益をあげるためには、なんらかのポジションを持つ必要があり、言い換えるならば価格が変動するリスクをとって、それを利益に変えているのです。つまり投資家とは「リスク」を取って利益に変える職種なのかもしれません。

今私達にとって最大のリスクは「コロナ」でしょう。コロナにかかる「リスク」を可能な限り排除するには、それこそ無菌室でじっとしているしかありません。さすがにそこまで出来るひとはいないので、みんな最低限のコロナにかかるかもしれないリスクを取りながら、手洗いやうがいをしっかりし、蜜を避け、不要不急の外出をせず日常生活を送っているわけなのです。

そうやって「コロナ」にかかるリスクを最小化しながら、リターンとなる「日常の生活」を送っていることになります。

・満員電車に乗って会社に行くのもリスク
・お盆に帰省するのもリスク
・外食するのもリスク

まさに私達の行動全てがリスクなのです。できるだけ快適な日常の生活と言うリターンを狙うために、そのなかで適切なリスクを取りながら暮らしていくのが大切なのでしょう。これを聞くと、「何だ、当たり前じゃないか」と思うかもしれません。こうやって日常の生活で考えると確かにその通りなのですが、投資の世界に落とし込むとリスクを取ることが当たり前と思う人が意外と少ないのです。まさに今の日常の生活そのものが株式投資と同じでリスクとリターンの関係を表しています。

投資を始めるに当たって・・・

絶対にリスクを取りたくない！
絶対に損をしたくない！

と思うと出来ることは限られます。投資の世界でいうと現預金しかありません。現預金だけで運用するというのは、今の生活で例えると「無菌室に入ってじっとしているしかない」のと同じではないでしょうか。こうすればリスクは限りなく小さくなりますがリターンはほぼないでしょう。

株式投資で大切なのは、リスクを取らないことではなく、自分の取れる適切なリスクを知り、その範囲内で投資することなのです。

自分の取れるリスクをまずは把握すること！

これが株式投資の最初の一歩だと思います。ぜひ一度考えてみて下さいね。