NY株式市場(11日)ロシアが世界で初めてコロナワクチンを認可–米議会での与野党協議の進展期待が継続か︎–
ダウ平均は10日までの7日続伸で6月8日に付けたコロナショック後の戻り高値(2万7580ドル)を捉えた上で5カ月半ぶりの高値となる2万7700ドル台を回復して取引を終えた。ダウ平均構成銘柄では、上昇寄与上位5銘柄(ボーイング・キャタピラー・アップル・ナイキ・3M)で200ドルほどの押し上げ効果をもたらす結果となっている。
11日のニューヨーク株式市場でダウ平均は8日続伸して取引が始まりそうだ。前日同様に循環物色を効かせた相場の強い地合いを打ち消すような悪材料に乏しく、直近見られる地合いの良さは継続する形で寄り付きを迎えられそうだ。
引き続き、新型コロナウイルス対策第4弾をめぐるアメリカ議会での与野党協議が進展するとの期待感が根強い上、新型コロナウイルスに関するワクチン開発の進展が相次いでいることも相場の押し上げ要因として挙げられよう。
11日にはロシアで世界初となる新型コロナウイルス感染症のワクチンが認可されたという。日本時間夕方から取引が始まったヨーロッパ株式市場は世界的なワクチン開発の進展が世界景気の回復を後押しするとの期待からほぼ全面高。時間外のダウ平均先物ベースでは2万8000ドル台まで上値を伸ばしてきている。
ダウ平均は、海外時間から続くリスクオンムードを踏襲して8日続伸スタートしたあと、寄り付き間もなく節目の2万7900ドル台を捉えてこよう。先物ベースで捉えた2万8000ドルの大台回復も視野に入るタイミングだ。ダウ平均の短期的なレジスタンス・ラインは、史上最高値更新直にコロナショックで1000ドル超の急落を見せた2月24日の始値(=日中高値:2万8402ドル)としておきたい。
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