クックパッド（2193）決算材料をこなして中長期トレンドは上昇へ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

決算材料をこなして中長期トレンドは上昇へ

【事業内容】
　料理レシピの投稿・検索サービスを提供するサイト運営を主体とし、投稿レシピ数は約320万品にのぼり、有料会員向けのプレミアムサービスも展開。海外においても同様にレシピサービスを展開し多言語対応する。動画サービスの『CookpadTV』や有名店や農家のこだわり食材を届けるECサービス『クックパッドマート』など事業領域の拡大も図る。

【業績面】
　業績面においては8/7に中間決算発表を行い、売上高は6.7％減収、営業利益は38.2％減益だったが、国内におけるレシピサービスの2Q広告売上は若干ながら増加に転じた。ただ通信キャリアとのレベニューシェア型売上が減少したこと影響が残り減益が続いている。収益柱のレシピ会員売上は依然として200万人近くの会員数を維持しており安定収益の基盤となっているほか、販管費の減少でなんとか利益を確保したとみられる。

【株価動向】
　株価は3/13安値218円を底値に切り返して4月には384円まで買われ、コロナショック以前の水準を回復。足元ではローソンとの協業発表で再び上値を試す動きが出るなど上下を繰り返す荒い値動きながらも着実に上昇トレンドを形成しつつある。上記決算材料を消化して年初来高値を更新してくるようだと中長期トレンドの上昇転換につながるとみられる。