ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)もみ合い商状の中で高まる決算注目度◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2020/08/04 08:33

もみ合い商状の中で高まる決算注目度

【事業内容】
 精密減速装置が主力で、その技術を応用したアクチュエーター等のメカトロニクス製品も手がけている。主力は国内産業ロボット向けとなるが協働ロボットの開発でも先行しており、今後さらに自動車や外食・化粧品分野などに対象を広げ関連市場規模は拡大が見込まれる。

【業績面】
 業績面においては5/15に本決算発表、前期売上高は44.7%減収、営業利益は99.6%減益で着地。すこぶる落ち込んだ結果となったが足元における受注は改善、スマートフォンや家電の生産現場で使用する小型ロボット向けが増加している他、半導体投資拡大を背景に半導体製造装置向けも堅調。各事業での受注拡大で業績は改善に向かうとみられる中、まもなく8/7に第1Q決算発表を控えており、今期見通しの開示に注目が集まる。

【株価動向】
 株価は3/13安値3545円をつけて反発に転じると、5月にはコロナショック以前の水準を回復し6/8に年初来高値6850円まで到達。中長期の上昇トレンドに回帰したとみられる中、現在は中段保ち合いで推移しており、今週末に控える決算発表のゆくえが注目される。需給状況は良好のため決算内容に多少なりともサプライズ感が含まれると売り方の買戻しも手伝ってもみ合い上放れも期待される。

配信元: 達人の予想

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