株価指数先物【寄り前コメント】目先の抵抗線を窺う展開を見極めたい
配信元:株探
投稿:2020/08/04 07:52
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 22370 +280 (+1.26%)
TOPIX先物 1537.5 +20.0 (+1.31%)
CME先物 22385 +295
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。7月のISM製造業総合景況指数は54.2(6月は52.6)と2019年3月以来の高水準となったことが好感された。アリゾナ州で新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が鈍化傾向にあるほか、イーライリリーが抗体医薬品の試験を米国の介護施設で開始すると伝えられたことも材料視されている。
シカゴ先物清算値は大阪比295円高の2万2385円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万2040円で始まり、その後は2万2100円を挟んだこう着が続いたが、米国市場開始後には強い基調となり2万2300円を回復。高値圏での保ち合いが続く中、終了間際には2万2390円まで上昇する場面もみられ、2万2370円と高値圏で終えている。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まることになりそうだ。買い一巡後は目先の抵抗線となる25日移動平均線が位置する2万2450円辺りを窺う展開となるかを見極めたいところだろう。これをクリアしてくるようだと、6月半ばの下落局面同様、2万2000円割れは買いとの見方となり、概ね2万2000円から2万3000円のレンジ相場が継続しているとの見方が意識されてくる。足元でショートポジションが若干積み上がっていることもあり、25日移動平均線をクリアすればショートカバーを誘う流れも期待される。
一方で、米ハイテク株は強基調も、朝方に上昇した後はこう着が続いている。指数寄与度の大きいテスラも3%を超える上昇だが、チャート形状においては25日移動平均線が支持線として意識される中、高値圏での保ち合いが続いており、方向感はつかみづらい。ナスダック指数は高値を更新し1万1000ポイントが射程に入っていることもあり、テスラの動向次第では一段の上昇、もしくはピーク形成にもなり得る。米国市場の影響を受けやすい東京市場であるだけに注目が集まりそうだ。
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