NY株式市場(28日)ファイザーがコロナワクチンの後期治験を開始–マクドナルド決算はアナリスト予想を下回る
28日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な寄り付きとなりそうだ。
FRBは28日から2日間の日程でFOMCを開始する。ダウ平均は、結果が判明する29日までポジション調整に終始しそうで、徐々に動きずらい相場環境となる。寄り付きでは前日の日中安値(2万6426ドル)が強く意識されよう。
本格化している主力企業の決算発表では、30日に集中するGAFA決算まで個別の業績動向に応じた選別物色が一段と強まりそうだ。
ダウ平均構成銘柄では、マクドナルドが発表した4–6月期決算は、EPSがアナリスト予想を下回ったことから時間外取引で売りに押されている。ダウ平均を下押ししそうだ。
一方でダウ平均構成銘柄では、ファイザーが発表した4–6月期決算は、EPS・売上高ともにアナリスト予想を上回る内容だったほか、決算発表に先駆けてファイザーは、独ビオンテックと開発している新型コロナウイルスのワクチン候補をめぐり後期段階の臨床試験を始めたと正式に発表。今回実施する臨床試験の結果次第で10月にもFDAに承認申請するとしており、年内にもワクチンが実用化する可能性が高まってきていることは、相場の下支え要因となる。
アメリカ議会では共和党が新型コロナウイルス対策の追加法案を正式に提示した。財政出動規模は1兆ドルで、引き続き、3兆ドル規模を求める民主党側との隔たりは大きいことから、失業保険の特例措置が切れる今月末を目処に与野党間の折衝協議の行方を注意深く見守ることになるだろう。
ダウ平均は、深押しする形で下値を試す局面では、20日移動平均線(2万6311ドル)や200日移動平均線(2万6235ドル)がサポートラインとして機能しそうで、下方ブレイクした際には押し目を拾う動きが強まることも想定しておきたい1日となる。
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